2011年12月31日土曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(番外編)

  
 ホームページの更新履歴を確認していると、このページを公開するのを忘れていました。ごめんなさい。遅くなりましたが、この夏の祭典を思い出してくださいね。

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 7月31日(日)に開催された「まつしげ人形劇フェスティバル」は、「松茂町制施行50周年記念事業 前夜祭」の協賛行事でした。

 当館が担当した人形劇以外にも、楽しいイベントがありましたね。



 まずは松茂町の新グルメ対決!

 焼きそば対お好み焼きの激しい対決でした。



 阿波・徳島の食材が魅力の「まつしげ潮やきそば」が、激戦を制し、松茂町の新しいグルメに認定されました。



 デビューは、8月28日(日)の徳島ヴォルティス「松茂町民デー」(vs大分トリニータ)からです。



 うわっ! グルメを楽しみに大勢の人が集まっていますね。



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 屋内の総合会館3階多目的ホールでは、人形劇以外にコンサートも開かれました。



 松茂町ゆかりのダ・カーポのコンサートです。ダ・カーポには、20年前、町制施行30周年の時に、町のイメージソング「愛する人と翔く町」をつくってもらいました。このコンサートの様子は、ダ・カーポの公式ホームページでも紹介されていますね。



 「松茂リズムダンスクラブ」の子どもたちが、ダ・カーポとジョイントです。



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 同日、松茂町保健相談センターでは、料理研究家・浜内千波さん(徳島県海陽町出身)のトークショーも開かれました。



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 役場北側のJA松茂・駐車場では、電気自動車の試乗会が開催されました。



 松茂町では、町制施行50周年を機会に、環境に優しい電気自動車を公用車に導入しました。まだ最初の1台ですが、今後、充電インフラの整備充実とともに増えていくことでしょう。



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 そして夜になると、役場東側の駐車場に新たに設置された「50周年モニュメント」の披露式典です。松茂町の50周年を祝うモニュメントは、彫刻家・居上真人氏の作品「遊々」で、海を悠々と泳ぐマンタ(オオイトマキエイ)が空を飛翔するというコンセプトです。



 彫刻マンタの背中には、太陽光発電パネルが取り付けてあり、昼間、発電された電気は電池に蓄えられて、夜間、マンタを虹色に照らし出します。とってもきれいですね。



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 実に内容盛りだくさんな1日でした。

  

2011年を振り返って

  
 皆様、松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 10月頃から忙しい日々が続き、すっかり更新がなおざりになっていました。年末・年始の休暇を機会に、2011年(平成23年)を振り返る記事を書いておきたいと思います。

 これから矢継ぎ早に更新します。皆様、ぜひお楽しみに!

(担当:主任学芸員 松下師一)

2011年9月28日水曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(5)

  
 午後、引き続いての人形劇は、14時30分からの「人形劇団ころぼっくる」の上演です。同劇団は、鳴門教育大学の学生サークルですが、有名な「いいだ人形劇フェスティバル」にも出演するなど、実力は折紙付きです。



 上演作品は、「ひよこぶた」と「泣いた赤おに」の2本立て、約80名のお客様が観劇しました。



 オープニングは、小さなお子様に大人気の「ひよこぶた」です。



 続いては、名作「泣いた赤おに」の人形劇です。赤おにを思いやる青おにの優しさに、子どもたちも、お父さん・お母さんも、もちろんお祖父さん・お祖母さんも、きっと感動したことでしょう。

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 最後の人形劇は、16時開演の「影あそび劇団ジョイホナ」です。本日、2度目の公演になります。



 今、「ジョイホナ」は山﨑一子さんが休演のため、山﨑康忠さんがピン(1人)で出演します。「イソップ物語」の世界を、巧みな手さばき(実は足や頭も使っています)で、1人で表現します。



 プロの役者の技に、みんな感激です!

 山﨑康忠さんは松茂町出身で、喜来小学校の卒業生です。「ジョイホナ」の舞台を観た子どもたちの中から、山﨑さんのように全国区で活躍する芸術家が育ってくれるとうれしいですね。

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 楽しかった「まつしげ人形劇フェスティバル2011」も、盛会の内に終わりました。来年のフェスティバルは、第27回国民文化祭「あっわっ発見伝!」の一環として、平成24年(2012年)11月に開催する予定です。お楽しみに!


【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(4)

   

 午後から開催される人形劇のトップバッターは、12時30分開演の「とらまる人形劇団」(プロ・東かがわ市)です。開演前、会場となる総合会館2階・会議室1の前には、当日入場の列ができています。

   

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 今回上演の作品は、「シャオトンの冒険」と「くじらのおれいまいりの」の2本立てです。


 最初に上演された「くじらのおれいまいり」は、愛媛県の昔話をもとにした人形劇です。

 その昔、瀬戸内海にもクジラがたくさんいました。ある日のこと、母子のクジラがのんびりと泳いでいるうちに、おだやかな陽ざしにさそわれていねむりをしていまいました。気がつくといつの間にか潮がひき、母クジラは干あがった磯にとりのこされて、身うごきができなくなってしまっていました。



 子クジラは泣きながら助けをもとめましたが、聞いているのは海辺にぽつんと立っているお地蔵さまだけでした。さあたいへん、クジラはぶじに海にもどることができるのでしょうか?


 続いての上演作品は、中国の昔話を素材にした「シャオトンの冒険」です。



 泣き虫の小東(しゃおとん)少年のお母さんは、目が見えません。少年は母の目をなおすために、山奥に住む仙人を訪ねる旅にでます。

 旅の途中、病気の娘を抱えた長者(お金持ち)や、赤ちゃんにあげるお乳が出なくて困っている母親に出会います。また、天にのぼる方法を忘れてしまった竜にも出会いました。

 そして少年は、やっとのことで仙人のいる山にたどりつきました。…。

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 1人の演者が何役もこなすプロ人形劇団の技に、128名の観客も大いに魅せられました。


【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(3)

  
 人形劇公演が行われている松茂町総合会館の外でも、楽しいイベントが行われました。特設ステージでのステージショーです。

 11時、広瀬憲発町長のあいさつでステージショーが開幕しました。



 さっそく、松茂町国際交流協会「モアナ リリ レフア」によるフラダンスの披露です。



 美しい衣装と華麗なダンスに、観客も拍手喝采です。

 続いては、松茂中学校1年生による「MCG5」のダンス・ステージ!



 「MCG5」とは、「松茂」の「M」、「中」の「C」(ヘボン式ローマ字)、「学校」の「G」、「5人」の「5」の組み合わせです。若さはじけるエネルギッシュなステージを、観覧席いっぱいのお客様(およそ130名)がご覧になりました。

 次は、人形劇の仲間、「腹話術」のショーです。平成19年の第22回国民文化祭・まつしげ2007「まつしげ人形劇フェスティバル」にもご出演いただいた、徳島市の「ドリーム亭オカリーナ」さんの登場です。



 オカリーナさんと、かわいらしい人形「ふくちゃん」とのやり取りがおもしろく、とっても素敵な一時となりました。



 客席前列の子どもたちと、人形「ふくちゃん」とのクイズも、なかなか楽しかったですね。

 そして、民謡「渦風会」が登場。趣ある和服が、「和」の雰囲気を盛り上げます。



 民謡に引き続き、またも和服の皆さんが登場です。「阿波木偶箱廻しを復活する会」の皆さんが、人形劇のルーツともいえる「三番叟まわし」と「芝原えびす舞」を披露します。



 箱廻しの「三番叟」は、ふれあい座の「寿式三番叟」(舞台用)と趣が違い、素朴な庶民性を感じますね。ふるさとの「民俗」というべきものでしょう。



 「芝原えびす舞」では、観客を誘っての楽しい余興があります。上の写真は、「飲みっぷり」の杯競べです。すっごく大きい杯ですね。



 舞台上の船に戻ったえびすさん、大きな鯛を釣り上げて、めでたし、めでたし。

 「箱廻し」の後、再び「MCG5」のステージがありました。本日2回目です。



 「MCG5」は、この後も新メンバーを加えて、町内外の催しで活躍する予定です。

 そして、これまたかわいらしいメンバーが登場しました。松茂町ゆかりのキャラたちです。まずは、サッカーJ2徳島ヴォルティスのキャラクター「ヴォルタくん」! 松茂町も、徳島ヴォルティスのホームタウンです。



 続いては、徳島阿波おどり空港(松茂町豊久)のマスコットキャラクター「うずぴー」です。「うずぴー」は、2010年4月にデビューした新しいキャラクターですね。



 最後は、おなじみ「すだちくん」です。



 今回来場の「すだちくん」は、「第22回国民文化祭・とくしま2007」をPRするため、2005年~07年当時に大活躍していたタキシード「すだちくん」です。この「すだちくん」は、国文祭終了後しばらくお休みしていましたが、2012年に2度目の国民文化祭を開催することになったため、今回の松茂町を手始めに再度の登場です。今後、県内各地での活躍が期待されます。

 そしてステージショーの大トリは、「レディスファイブ レイピカケ アロハスタジオ」によるハワイアンフラダンスです。



 カラフルな衣装とリズミカルなダンスが屋外ステージを盛り上げ、「まつしげ人形劇フェスティバル2011」に華を添えます。


2011年9月27日火曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(2)

  
 フェスティバルの当日は、3階・多目的ホールの他にも、楽しい人形劇公演がいっぱいです。



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 2階・視聴覚室では、10時30分から、地元・松茂町を拠点に活躍するプロ劇団「影あそび劇団ジョイホナ」が、「イソポさんのおくりもの」を上演です。



 小さな会場でしたが、100名を超えるお客様がお越しくださいました。



 「イソップ物語」を素材に、幻想的な影絵の世界が表現されます。お客様は、小さな子どもたちが中心でしたが、愉快な物語に笑みがあふれます。

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 11時30分からは、2階・和室1を会場に、阿波人形浄瑠璃芝居が開演です。出演はもちろん、地元・松茂町の「ふれあい座」です。



 まずは縁起物の「寿式三番叟」です。リズミカルな掛け合いの妙に、会場も和みます。

 続いては、サプライズゲストの登場です。



 毎月第1・第3土曜日の午後、人形芝居の練習に励んでいた「人形浄瑠璃こども教室」のメンバーが、口上と人形遣いとして出演しました。



 子どもたちはまだまだ練習途中で、「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」の最初しか上演できなかったけど、伝統芸能を継承する楽しさをインタビューで話してくれました。ありがとう。

 この後、あらためて「ふれあい座」メンバーによる「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」が披露されました。最初、80人ほどであったお客様も、最後は立ち見が出る盛況で、お客様も出演者も大いに楽しんだ45分間でした。


【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(1)

  
 今年の「まつしげ人形劇フェスティバル2011」は、松茂町の「町制施行50周年記念イベント」の一環として、7月31日(日)に開催されました。

 町制施行記念日は8月1日なので、その「前夜祭」というわけです(昼間に開催しましたが、あくまで「前夜祭」です。あしからず)。



 松茂町総合会館には「まつしげ人形劇フェスティバル2011」の看板も設営され、会場準備は整いました。



 10時の開演を待ちわびたお客様の列もできています。



 フェスのオープニングを飾るのは、愛知県名古屋市から出演の「人形劇団むすび座」です。平成19年10月に松茂町で開催された第22回国民文化祭で大好評だった演目、「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)の再公演です。上演会場の総合会館3階ホールには、子どもたちや親子連れが次々とやって来ます。



 人形を「出遣い」で操りますが、不思議と操作する人物は気になりません。



 じんたろう少年と古道具たちが、迷い込んだ地獄から脱出する物語です。巧みなストーリー展開と、人形劇ならではのアイデア溢れる演出が、観客を演劇の世界に引き込みます。



 そしてフィナーレ。カーテンコールでは、ご来場209名のお客様が拍手喝采!!


2011年9月10日土曜日

「十郎兵衛内の段」 ただ今、特訓中!

 
 当資料館を拠点に活躍する阿波人形浄瑠璃芝居「ふれあい座」が、11月6日(日)に京都府京丹波町で開催される第26回国民文化祭の伝統人形劇部門(「魅せる・人形芝居フェスティバル」)に徳島県代表として出演します。

 当日上演する「十郎兵衛内の段」を、ただ今、特訓中です。

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 順礼の娘を連れ帰ってきた十郎兵衛であったが、…。


 物語は思いもかけない展開に、…。


 順礼の娘が「郷里(徳島)に残した娘・おつるであった」と語る妻・お弓に、夫・十郎兵衛は…。


 事件を後悔する夫・十郎兵衛と、嗚咽する妻・お弓、…。


 束の間の、何より悲しみの家族の再会であったが、…。


 追っ手はすぐそこに迫っている。


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 練習の合間で記念写真! ぜひ、私たちの舞台を見に来てくださいね。


 人形と一緒に、はい、チーズ。


 別の角度から、もう1枚撮りましょう。ふたたび、はい、チーズ。